モンハナシャコの異常に性能の良い目
モンハナシャコ
用心深いので巣穴から顔だけしか出してないけど、
このモンハナシャコ君、実は相当アブナイ生き物です。
まず性格が凶暴。
捕脚肢といわれる前足で、獲物や敵をシャコパンチ!
この威力が強力で、特にモンハナシャコの場合、飼育用の水槽を叩き割るほどだとか。
ダイバーが近づきすぎて、爪を割られたなんていう都市伝説も・・
なので、おっかなビックリ近づいて撮らせてもらいました。
レンズポートを叩き割られたら嫌だからね(^^;
あと特徴的なのは、この目
なんだか幾何学的というか、デジタル的というか・・
変な目でしょ? 実際見てると、ホント不思議な動きをしています。
でもこの目が、異常に性能の良い受容器なんですよね。
人間の目はRGB(red・green・blue)の3色の光しか受容できないじゃないですか。
でもシャコさんたちは、人間の10倍ぐらいの光を受容出来るらしいですよ。
赤外線とか紫外線とかはもちろん、もしかしてγ線とか、x線とかも感知できるのかな?
円偏光が感知できるって論文があるらしいし・・・・円偏光ってナンだ?
どんな世界なんだか想像出来ませんね・・
サラサエビの目も、モザイク用というか、不思議な感じなんだけど(関連記事)
こういう生き物達、イマイチちゃんと見えてないんじゃないかな、って思いがちじゃないですか。
でも逆なんですよね。
昆虫とかエビとかシャコとか、サカナもそうだと思うんだけど、
確実に人間よりも感覚器の性能は良い。
性能の良い感覚器で受容した情報を、ほぼ脊髄反射で処理する生き物たちと、
性能の悪い感覚器で受容した情報を、大脳皮質で組み立ててロジックにする人間。
だから人間は同じ場所で同じものを見たり聞いたりしても、
感じ方は人それぞれだったりするわけですね。
三浦宮川湾にて photo by nobu (D90)
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by nobmami | 2012-11-02 23:09 | エビ・カニ